2010/02/14

バイオリウム・「食と農」の博物館・馬事公苑・小島びじゅつ室3

博物館の向かいにある馬事公苑。あいにく馬はいなかったなあ
さて、今度は小島びじゅつ室 坂井淑恵『DIVE』展を見に行く
ここは歯科医を行っている小島さんが自宅(の隣)にギャラリーを作り作家の発表の場を提供している特殊な場所、決して広くはない空間(話を伺うとメインの空間は3坪ほど)ですが天井が高く圧迫感をかんじることはなくその奥に茶室がありそこにも絵画が設置されていたりと内部も特殊、ですが嫌味な特殊さはなくとても居心地が良いものです。
今展覧会は、様々な青、緑系統の画面上に一部黄系統の面が厚みをつけそれを利用し筆の裏側で描くようにイラスト的(?)に顔(意図して表情や感情が読み取りにくいような)があるという作品が代表的なものでしょうか、別作品では水の中に光が落ち水底を照らしているような作品もありましたが、個人的にはそちらの方が良かったと思います。作家の坂井さんは「水」というものをテーマにしているそうです(移ろい行くものかな)が、水のどのような部分(部分ではなく「水」自体に表現を求めていたとしてみても)に惹かれどう現そうとしているのか、そのためのメディウムは果たして油絵具が最適だったのか、アクリルの場合は?色鉛筆で塗り重ねたときの表情の方がより自分に合うのでは?塗り方、色の選択などこれが最善だったのか、もう少し詰めて行った緊張感がほしいというのが率直な感想でした、というかこのような眼の見方でついつい見てしまう。もっと多角的にモノを見ていけると良いが・・。このような作品は緊張感がないよう描くのが良いのかな、多少の安堵感をもたらす為、この方法を採用しているのでしょうか
オーナーである小島さんの暖かくもその内に秘めている作家に、また美術に対しての熱い思いが言葉の端々から伝わってきて大変素敵な人物だと思った、上沢さん紹介してくれてありがとうございます
最後は油井くんと軽く呑む