昨日は友人の石井くん、プラザノースの伊多波さんと新宿御苑で『森の薪能』を見に行く
早速、入場券を忘れてしまったことを入口で気付き2人に迷惑をかけてしまいましたが
なんとか入場し、狂言の『業平餅』、休憩をはさみ能の『葵上』を堪能。
狂言で在原業平が着ていた着物が、かがり火(本物ではないけれど)とスポットライトに照らされ、役者が動くたびに妖艶に反射し美しくみえる。源氏物語絵巻には十二単の模様の一部に砂糖を煮詰めたものを使用し描いている箇所があり、それを当時のように暗闇の中、炎を灯すと砂糖で描いた箇所が光沢を帯びているためゆらゆらと反射し幻想的なものにみえるということを思い出した。能では囃子の掛け声など最初は単調に反復していくのだが、役者の動き(静止している場合も含めて)感情と呼応する形で複雑になったりと物語がわからなくてもこちらの想像力でも楽しめる内容でした。
ビルの光やヘリの音、スポットライトがない平安時代は囃子や虫の声(音)や、月、かがり火の光、そして闇がもっと強調され神秘的にみえていたんでしょうね。