次の日は三菱地所アルティアムへ『石田徹也展-今を生きる、僕らの姿』展へ。これは絵画に直接性を求めたのでしょうか、人生の、生活の、全てを。ある見方からすれば大変それが伝わってくるし、1枚1枚のテンションの高さもひしひしと伝わってきます。とても良いなと感じた。ただ私としては、支持体やそれを今から覆っていくメディウムにまずどうしても意識がいってしまいます。完成された絵の中の物語を読み取っていく作業よりも、絵画を成立させているものや思考・・・というのでしょうか・・・。私というものを消し去ることは出来ないがなるべく著名性を帯びるような作業をおこなっていき、それでも滲み出る、香ってくるという風にやりたいんですよねえ。煙に巻きながらも実はこちらのほうが直接的なのかもしれないよ、という風に制作したいんですけどねえ。方向性が違うからこそ、自己を確認できたし、他者も確認できた気がします。