2011/01/15

Between

長崎市街で開催されている『Between~「間」による視点~』を見に行く。
この展覧会は普段お世話になっている、中島先生、陶山さん、木本さんの3作家のグループ展でもありこのような形で3人の作品を見る機会は初めて。
展示会場となった場所は地元で有名な場所ですが、お世辞にも良い空間といえるわけではありませんでした
壁や天井には長年ケアしてこなかったことがわかるように汚れや染みがあり、中島先生や陶山さんもひどくこのことに残念がっている様子だったことを思い出したが、入口から奥に細長いその会場へ入ると始めに陶山さんの彫刻作品が美しく立っていて安心感を覚えた。その奥に中島先生・木本さんの作品が展示されていました。陶山さんの作品はアトリエでちょくちょく拝見させてもらっていたが、このように改まった場所で見ることは作品の設置が気になるところ。CLEAR BLUEシリーズは素材に木(寄木)を使用し、それを透かし彫りという技法で丹念に彫りこみ上から雲母やエナメル塗料をかけている作品やブロンズで制作し表面が鏡のように光沢あるシリーズなどが壁に設置され、素材や技法の変化に富むものだったし小気味好いものであった。何気ない普段のリズム・継続の大切さを再確認させられる良い空間だと感じました。中島先生も比較的小さな作品が10点ほどとアクリル板を支持体に使用した900㎜×900㎜の作品1点、約1600㎜×2000㎜の作品2点がかけられている。全体的にはステイニングという技法で行っている。大きい作品はシルバー系を多用しているので見る角度で色彩が変化し、私を立ち止まらせてくれないような感覚に陥る。鑑賞というよりも体感するといった平面作品で良かった。木本さんは主なモチーフとして花が登場してくる。細いペンシル(1枚の絵に1色)で描かれ乾いた後に全体を水で覆うように塗り、インクの滲みなどがどこか繊細さを感じさせるものでした。週末ということもあり軽めのパーティーが行われ、3作家の作品に囲まれながらお酒をいただく。