佐賀のプロジェクトスペースkenakianで行った『星廻り』展に寄稿していただいたものをこちらの方へも記載いたします。最後は美術家の諏訪未知さん
烏山くんの絵の木枠が円柱の木材で作られるようになったとき、とても腑に落ちたことを思い出す。
あの角張った立ち上がりへの愛憎は、絵描きの目の端でいつも燻っている。
丸い縁は揺れを拒まない。むしろ待っている。そこに貼られた透ける表面は、まるで蜘蛛の巣みたいだ。
烏山くんは蜘蛛の巣に掛かりながら、そこを揺らし、繰り返し息を潜めて点を穿つ。
その振動を丸い縁が吸収し終えると、透ける表面は静かに、手前と奥のどこかに位置をとり戻す。
獲物がかかるたびに揺れては静まり、また位置をとり戻す。その繰り返しの中でで、ゆっくりと絵が現れるのだと思う。
私もまた、蜘蛛の巣にかかったようにその揺れを眺める。
ゆっくりと引き伸ばされた時間が、丸い縁から波を打って、光りながら集まってくる。 諏訪未知(美術家)