2026/07/02

『星廻り』展に寄せて2

佐賀のプロジェクトスペースkenakianで行った『星廻り』展に寄稿していただいたものをこちらの方へも記載いたします。次は現代美術家、AZP代表、藝術喫茶パロマとヴォルケンホフ運営、愛犬家の東亭順さん

ミクストメディアと作品のキャプションに表記する作家は多い。烏山もタブローにそう記し続けてきたが、その内容を近年大幅に更新しているように見える。誰も気に留めないような物を収集し、絵具になるよう粉砕して大小さまざまの瓶に詰める。さらに拾い集める姿を映像で記録。展覧会では、瓶詰めの顔料をテーブルに陳列し長編記録映像を上映、メモ書きされた紙を貼りつけた大量のドローイングの奥に集大成となるタブロー。それは一見すると既製の絵具で描かれた数年前の作品とあまり大差がない。しかし、タブローを支えているこれらの複数の異なるメディアたちが、これでもかという物量に任せて押し寄せ「もっとよく見ろ」と声をあげる。メモや瓶に描かれた肉筆、映像に映し出される孤独な姿。もはや作家自身さえも一枚のタブローを支えるメディアとなりつつある。この「星廻り」にわれわれのパフォーマンスも取り込むつもりなのだろう。そう成るか否か。

東亭順(現代美術家、AZP代表、藝術喫茶パロマとヴォルケンホフ運営、愛犬家)