2022/05/09

アズマテイプロジェクト#29 太田祐司個展「ウサギと野ウサギのダンス / 世界最新の洞窟壁画」のお知らせ

アズマテイプロジェクトでは、29回目となる企画、太田祐司個展「ウサギと野ウサギのダンス / 世界最新の洞窟壁画」を開催いたします。

2018年の年末から入居した伊勢佐木町センタービルも、昨年に行われた耐震構造検査でNGを連発し、この年末には取り壊されることとなりました。ここで行う活動も残りわずかとなりますので、お見逃しのないよう是非ご来場お待ちしております。

ーーー展覧会概要ーーー

展覧会:ウサギと野ウサギのダンス / 世界最新の洞窟壁画
作 家:太田祐司
会 期:2022年5月14日(土) - 6月12日(日) ※土日のみ開催
時 間:午後2時 ~ 午後6時 入場無料
会 場:アズマテイプロジェクト(横浜市中区長者町7-112 伊勢佐木町センタービル3階) 
地 図:https://g.page/AZUPRO?share
W E B  https://azumateiproject.com
連絡先:info@kazuyoshi-sakai.com



ーー 展覧会に寄せる文 / 酒井一吉ーー

太田祐司は、「嘘」をテーマに様々な手法を用いて制作している作家である。時にはイタコという職能を用い、美術史上の著名な故人を降霊したイタコに新作の制作を依頼したり、またある時には UMA(未確認生物) が写り込んだように見えるスナップ写真を捏造し、メディアを騒がせたりもする。物腰も柔らかく、とても親しみやすい人柄の一方で、時折内に秘めた「毒」が垣間見えるのだが、それは特定の対象を傷つける類のものではなく、「毒」として存在することが社会にとって有用であるように働いて見えるのだ。太田が仕掛ける一連の作品は、人間という存在を支えるナショナリズムや宗教、経済などの社会構造自体が孕む虚構性を突きつけ、変化を嫌い未知のものを恐れる我々の目を見開かせる。
本展では、宗教を伴う民族間の紛争を題材に北アイルランドで制作された日本未発表の作品『ウサギと野ウサギのダンス』と群馬県にあるとある洞窟にまつわる作品『世界最新の洞窟壁画』で構成される。太田の作品を通して、ナショナリズムや宗教といった物語の奴隷となるのではなく、押し寄せる情報の波に翻弄されることのないよう、それぞれが自分自身を見つめる契機となることを願っている。

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太田祐司
1980 東京生まれ
2009 東京造形大学美術学科絵画専攻卒業
2011 東京藝術大学修士課程修了

展示歴
2021 「中之条ビエンナーレ 2021 国際現代芸術祭」中之条町 群馬県
2020 「ウサギと野ウサギのダンス」FLAX ART STUDIOS ベルファスト 北アイルランド
2018 「The Artists' Kalevala, ECHOES FROM THE PAST | TOKYO | BERLIN | KERAVA」Kerava Art Museum ヘルシンキ フィンランド
2013 「VOCA展 2013」上野の森美術館
2012 「きのう、あったことについて」AI KOWADA GALLERY
      「第15回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館
2011 「ジャクソン・ポロック新作展」AIKOKO GALLERY

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*社会情勢により会期の変更、予約制、延期、中止となる場合がございます。
最新情報はHPにてお知らせいたしますので、ご来場前にご確認の上お越しくださいませ。

以上、よろしくお願い申し上げます。